ボトックス治療

ボトックス（botox）とは、アメリカの製薬企業・アラガン社が開発した、ボトックス注100(A型ボツリヌス毒素)のことです。

ボトックスと言われるのは、アラガン社製のものだけなのですが、現在ではA型ボツリヌス毒素を利用した治療や美容法をまとめて「ボトックス」と呼ぶようになっています。

ボツリヌス菌は非常に強い毒性を持ちますが、治療に使われるA型ボツリヌスを特殊加工によって無毒化しており、安全性も確立されています。

本来、ボトックスは眼科用に治療薬として認可が下りています。斜視や眼瞼痙攣（がんけんけいれん）などの治療薬として知られます。

他にも利用範囲は広く、片側顔面瞼痙攣（へんそくがんめんけいれん）や脳性麻痺、頭痛や肩こり、そして美容分野でも高い評価を得ている薬だとして有名です。

ボトックス治療によってしわ取りを行う病院やクリニックは多く、高い効果と副作用の少なさ、施術時間の短さで好評のようです。

2002年にしわ取り効果があるとされ、美容治療用途でも認可されたことが人気が過熱する要因でしょう。

高い人気がある反面、アラガン社製以外のボトックスを使うことで起こるトラブルや、使う医師側の経験不足による問題も目立ち始めており、ボトックス治療を受けるには慎重であらねばならないとされます。